みなみまぐろ(SBT)に関する最新の資源評価の詳細(最新の漁業指標を含む)は、CCSBT第28回科学委員会会合報告書をご参照ください。
- 第28回科学委員会会合報告書(3.4 MB)
また、みなみまぐろの生物学、資源状況、管理に関する報告書は、以下のリンクをご参照ください。
- 第30回科学委員会会合報告書別紙7(1.8 MB)
次回の全面的なみなみまぐろ資源評価は2026年に予定されています。
最新の資源評価の概要
第28回科学委員会会合では、2023年に実施した全面的な資源評価の結果について以下のとおり留意しました。
- 相対的な再生産出力(TRO)として表現される資源量は、初期産卵親魚資源量(TRO0)の23%(21-29%)と推定されています。
- SBT資源量は、最大持続生産量(MSY)を生産する資源量推定値の水準を依然として下回っています。
- 相対TROがTRO0の20%(16-24%)と推定された前回(2020年)の資源評価以降、資源状況は改善しています。
- 漁獲死亡率は、MSYを与える水準の50%を下回っています。
- SBT資源は、2009年に低い水準を記録して以降、毎年、約5%の割合で資源の再建が進んでいます。
表1: 2023年におけるみなみまぐろ資源評価の結果の概要
| 2023年おけるみなみまぐろ資源評価の結果の概要1 | |
| 2022年報告漁獲量 | 17,139 t |
| 以下の初期値に対する相対的現況 | |
| TRO2 | 0.23 (0.21-0.29) |
| B10+3 | 0.22 (0.19-0.26) |
| TROMSYに対する相対TRO(2023年) | 0.85 (0.61-1.29) |
| F/FMSY | 0.46 (0.34-0.65) |
| 最大持続生産量(MSY) | 30,648 (29,152-31,376) トン |
| 現在の資源量 (B10+) | 266,187 (247,963-283,275) トン |
| 現在の管理措置 | メンバー及び協力的非加盟メンバーに対する有効漁獲上限: 2021-2023年は各年17,647 t |
1 カッコ内は10パーセンタイル及び90パーセンタイルの数値.
2 TROとは、再生産量に対する各個体の相対的貢献度により荷重した全年齢級群の再生産量を総計した総再生産出力を示す。
3 B10+ とは、10 歳以上の魚の資源量を示す。
漁業指標の概要
2025年における漁業指標のレビューの結果、一部の指標は増加した一方で他は増加したものの、それぞれの傾向に関しては何ら懸念点は認められず、拡大科学委員会としては、全体として指標の評価結果はポジティブであるとの結論に至りました。今後も引き続き精査していく必要があると考えられる指標は以下のとおりです。
- MPの試験が行われた範囲の境界まで増加している日本はえ縄CPUE指数(GAM22)
- 遺伝子標識放流プロジェクトに対する最近の予算削減を踏まえた遺伝子標識放流2歳魚絶対資源量指数
- 漁獲物のうち3歳魚が減少しそのほとんどが2歳魚で占められるようになっている、オーストラリアまき網漁業による漁獲物の年齢組成
CCSBT管理方式の実施に関する年次レビュー
ESCは、2022年の会合において、採択されているMPを用いて2024-2026年の期間における勧告TACの計算を行いました。
ESCは、2023年の会合において、既存の例外的状況に関するプロセスを完了し、何ら問題は確認されず、したがって2024-2026年のクオータブロックにおける各年のTACを20,647トンとするESCの助言を再確認しました。
ESCは、2025年の会合において、例外的状況を精査するためのプロセスの結果を踏まえ、2027-2029漁期年のTACを勧告するためにMP(ケープタウン方式)を利用可能であることに合意しました。ESCは、合意されている3つの入力データ(遺伝子標識放流、日本はえ縄CPUE及び近縁遺伝子標識再捕(CKMR))を用いてMPを運用し、2027-2029年の各年の全世界TACを23,647トン(現行TACより、最大増加幅となる3,000トンの増加)とすることを勧告しました。
