直近のニュース及びCCSBT 32からの留意事項は以下のとおりです。
- 本年は資源評価は実施されませんでしたが、2023年に実施された最新の資源評価の結果によれば、現在の資源量は初期総再生産出力(TRO0)の23%(21-29%)と推定されています。2020年に実施された前回の資源評価では、資源量はTRO0の20%(16-24%)と推定されていました。資源予測の結果、管理方式は現行の資源再建目標(2035年までに50%の確率でTRO0の30%を超える)に向けて順調に機能していることが示唆されています。
- 拡大委員会(EC)は、例外的状況(特に遺伝子標識放流プログラムに対する変更に起因するもの)が確認されたものの、2025-2026漁期年について勧告されたTACを変更する必要はないことに合意したとする拡大科学委員会からの助言を踏まえ、2026年における全世界のみなみまぐろ総漁獲可能量(TAC)を20,647トンとすることを確認しました。
- メンバーは、次期クオータブロック(2027-2029年)のTAC設定にかかる決定をCCSBT 33に延期することに合意しました。
- メンバーは、国別配分量にかかる既存の取決めにかかる検討を継続し、全てのメンバーが受け入れられるような国別配分量に関する合意形成に向けて休会期間中に引き続き協議していくことへの決意を表明しました。メンバーに対しては、この問題への対処方針及び配分量について、柔軟かつ開かれた姿勢を保つことが奨励されました。
- メンバーは、CCSBTの義務の遵守を改善するとともに遵守行動計画の実施をサポートするための効果的な枠組みを提供する改定CCSBT遵守計画を採択しました。
- メンバーは改正転載決議を採択しました。同改正決議には、インドネシアが2025年品質保証レビューによる勧告への対応及び実施にかかる詳細な計画(実施スケジュールを含む)を2025年12月31日までに提出することを条件とする、インドネシアによる国内転載オブザーバーを用いた洋上転載トライアルの2026年10月31日までの1年間の延長が含まれています。
- メンバーは、海鳥類以外の混獲に対処するための生態学的関連種の混獲に関する戦略を採択しました。
- メンバーは、海鳥類に関するCCSBT複数年計画に沿ったERSWGによる継続的な作業をサポートするための2025年SEFRA技術報告書の承認を含むERSTech会合からの勧告を承認しました。またECは、SEFRAをCCSBT外の者(例えば他のまぐろ類RFMO)でも利用可能とするべく、要請に応じてSEFRAコードを公開することに合意しました(ただし、ここでいう「公開」はモデルのコードそのものに厳しく限定され、メンバーから提供された入力データは一切含まれません)。
- メンバーは、既存の漁獲証明制度から電子システムへの移行日を2027年4月1日に変更しました。
- メンバーは、南極海の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)との既存の了解覚書(MoU)をさらに3年間延長することに合意しました。
報奨 - CCSBT標識放流計画
CCSBTに返却されるSBT標識ごとに、1つの報奨品が進呈されます。大多数のSBTには、2つの標識が装着されています。これらの標識ごとに1ずつ報奨品が進呈されますので、2本が装着されていた場合には両方とも返却してください。より詳細な情報を知りたい方は、tags@ccsbt.org までEメールをお願いします。
